
こんなにとることあるの
相続手続きの準備で欠かせないのは戸籍をあつめることです。複雑な相続になると対象となる相続人が50人、実際に分割協議に参加していただく人数が20人などということもあります。戸籍謄本、抄本だけでなく除籍、原戸籍と追っていくと6センチの背幅があるファイルが2冊なんてこともあります。
私は戸籍の読み込みが苦手で時々失敗してしまうことがあるのですが、一方で戸籍をあつめる際の楽しみもあります。戸籍をとる際にどうしても各地の役所の所在地を知る必要があります。ネットで検索しますが、まるでその地方を旅しているような気分になることがあります。 若いときから旅好きだったことは私のプロフィール紹介からわかっていただけたかと思いますが、今ではネットを用いての旅をかつてよりずっと広範囲でしています。沖縄から地元北海道まであらゆるところに及んでいます。
エキゾチックな沖縄
沖縄から戸籍を取り寄せたときは、該当地のディープな情報も興味深く読んだり、見たりすることができました。あまりよくないこと(?)ことかもしれませんが対象となっている御宅の表札までグーグルのストリートビューで鮮明に見ることができます。北海道の事務所にいながら沖縄の個人宅を詳細に知ることができます。ほんとうに驚くような旅になります。
沖縄は1972年(昭和47年)5月15日に本土復帰しました。第二次世界大戦後にアメリカ合衆国の施政権下に置かれていた沖縄県(琉球諸島および大東諸島)が、日本国に返還され(沖縄返還協定に基づく) この日をもって、沖縄は日本の施政権下に復帰し、以後、日本の一県としての行政・法制度が適用されるようになりました。このとき私は21歳でした。その前は今のように気軽に旅することなどとうてい考えられませんでした。そんな時を肌で知っているだけに、戸籍のネット旅で沖縄を訪れるとある種の感慨にとらわれます。旅の余韻は実際に訪れる旅からだけ生まれるのではないことを感じ、この旅もなかなか捨てがたいなあと思う日々です。