
この夏、アメリカのカルフォルニア州に住む、私と同年代のYOSHIさんが、アメリカン・チェリーを送ってくださった。箱をみるとワシントン産だ。ワシントン産は品質も味も良いようで料理人のYOSHIさんのご推薦だ。本場物を味わってほしいとの優しい心遣いが伝わってきた。
YOSHIさんは高校、大学まで日本で暮らしてから1070年代にアメリカへ留学した。お決まりの語学留学だったが、学資稼ぎで務めたレストランが契機となり鮨職人の道に入る。カルフォルニアロールなど日本人からするとこれが鮨と言えるのかと首を傾げたくなるようなものも発明(?)されて人気を呼んだが、YOSHIさんはキャリアが長いだけに豊富な話のネタを持っている。日本の大学時代に鮨の人気チェーン店でアルバイトをしていただけの職歴だったが、現地では日本人ということで重宝されたのだろう。もちろんセンスもあったのだろうが、その後現地でも最高級と言える鮨店で働くことになる。客もロバート・デニーロ(今ではニューヨーク他、世界中で鮨レストランを経営している)のようなハリウッドのスターたちや、アメリカを訪れた日本の有名人の前で握っていた。王貞治さんなどのスターたちの名前も出てきて話を聞くたびに最高に面白い。
その後の幾多の変遷を経つつアメリカにとどまり、永住権を取得し、やがてアメリカ国民となった。今でも現役で鮨を握っている。

私がYOSHIさんと親しくなったのはそれほど前ではないが、室蘭に来ていたとき思いがけない出会いで仲良くなった。彼が話す様々な話が面白くてライン交換もしている。今はネットを通して世界中の関心事にすぐアクセスできる時代だ。それなので外国に住んでいる友人を持っているからと言って新味はないのだが、やはり目の前に当人がいて息遣いを感じながら新鮮な話を聞くと全く違う。
今秋、日本に来るので会う予定になっている。私が以前行っていたビザ(在留手続)関連のお手伝いができそうだ。今回はどんな話が出るか今から楽しみだ。